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日次決算のススメ
2013/09/16
日次決算のススメ
中小企業の逆転成功のための最強のツールの一つが、「日次決算」です。
変動費と固定費をしっかり区別して「粗利」を計算できるようにし、そして毎日毎日その粗利を計算し、また予測することで、迅速で適切な意思決定に役立てようとするものです。
中小企業の最大の強みはスピード。そのためには、リアルタイムで会社の状況を正確に把握し、適切な意志決定を瞬時に行うことが不可欠です。
どんぶり勘定でなんとなく判っているつもりではダメです。(たいてい間違っています)しっかりと数字にして正確に理解しておくことが大事なのです。
・どの商品やどの部門から今現在、どれだけの粗利を生み出しているのか? それぞれに改善の余地は無いか?
・重点商品に変更は必要ないか?
・売価設定を変えたり、キャンペーンを打ったりする必要がないか?
・値引き幅や見積の金額をどうするか?
など日々の意志決定には、日次決算で正確に現状を把握しておくことが前提として必要です。
では、具体的に日次決算を進めるためにはどうしたら良いか?
通常は毎日の粗利を計算することを主目的とします。簡単にExcelを使って行います。
・まず、1ヶ月間の売上、変動費、固定費を予算化します。
・次に、予算数値を稼働日数で割り、1日当たりの数値を算出します。
・そして、毎日の売上、変動費等の「実績」を入力していきます。その結果、粗利が毎日計算され、予算の粗利と比較可能となります。
・予算と実績に大きな差異がある場合には、原因を調査し、改善策を検討します。
・そしてその改善策を迅速に実行に移します。
・必要に応じて部門、商品カテゴリー、店舗などセグメント別に計算します。
これだけです。最初に一度Excelで表を自社に合うように設定してしまえば、後は毎日、毎月同じ作業を繰り返すだけです。
日次決算を導入することで経営状態が可視化され、日々の利益状況をしっかり把握することができます。
それにより経営者本人の意識が変わるのはもちろんですが、社員と共有することで、社員の利益に対する意識が格段に上がります。会社全体がしっかりと数字を見る習慣が身に付き、そして利益志向に変身することができるのです。
なお、日次決算では、スピードが大事です。あまり細かい点にこだわりすぎず、概算でも構わないので、数字の精度よりもスピードを重視して取り組みましょう。
現代のように、中小企業を取り巻く経営環境が日々大きく変化している中では、一ヶ月単位で意思決定しアクションを起こしていてはダメです。
そして、スピードこそが大企業が真似できない、中小企業の大きな武器です。
一日一日が勝負。
日次決算、そして日次経営によるスピード経営で勝ち残っていきましょう。
日次決算を導入したい方はこちらもご参照ください。
またフォーマットを無料で配布しています。ダウンロードはこちらから。
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