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資金繰りに困ったら?

2014/03/11

資金繰りに困ったら?

●まず会社の出血を止める

もしケガをしたら、まず出血を止めないといけません。


治療を始めるのは、血が止まってからです。血を止めないまま治療
を始めても治る前に死んでしまいます。


事業の再生もそれと同じで、まずは出血、出ていくお金を止めなけ
ればなりません。


出ていくお金とは、借金やムダなコストのことです。


事業の再生の局面では、逼迫した資金繰りを改善すること、そして、
損益構造を改善し、キャッシュがたまるような企業体質に変えてい
くこと、の二つの面で取り組む必要があります。


しかし、資金がだだ漏れしている状況で、会社の体質を根本的に変
えようとしても、再生する前に倒れてしまうでしょう。そのため、
順序としては、まずは資金、つまり借金の問題から取り組む必要が
あるのです。


それでは、借金が返せないときは、経営者はどうすればいいのでし
ょうか。


一言で言うなら、交渉して返済・支払いを待ってもらえばいいので
す。


銀行や信用金庫から借りているお金も、税金や社会保障費などのお
金も、すべて交渉して支払いを待ってもらうことができます。


無い袖は振れない、ということわざもあるように、返したくても返
せないなら、それを説明して返済を猶予してもらうしか、手立ては
ありません。そこで消費者金融などに手を出そうものなら、余計に
返せなくなるだけです。


交渉というと、高度なスキルが必要なイメージがあるかもしれませ
んが、そんなことはありません。今は経営状態が厳しいことと、今
後どのように経営を改善するかという2点を伝えれば充分です。交
渉の方法さえわかれば、誰でもできるでしょう。


なにも、借金を踏み倒せと言っているわけではありません。「返せま
せん」と開き直るのではなく、きちんと事情を説明し、今後の返済
計画を立てて認めてもらうのが、健全な交渉です。誠意をもって接
していたら、相手も冷たくあしらったりしないでしょう。


借りている立場だからと卑屈になる必要はありませんし、感情的に
なったらおしまいです。あくまでも冷静に、事実を述べていくこと
です。


基本的には、リスケジュール(返済条件変更)という、毎月の返済
額を減らす方法をとります。たとえば月100万円あった返済額が、
半分の月50万円に減るだけでも、切羽詰まっている経営者にとっ
ては大きいでしょう。一年ぐらい猶予してもらい、その間に事業を
立て直すのです。


リスケジュールは後日詳しく説明しますが、事業の再生過程ではも
っともスタンダードな方法です。


なお、税金や社会保険料の支払いも難しいときには、事前に相談す
ることで税務署や年金事務所も支払いを待ってくれます。


ただ、やはり税務署や年金事務所のほうが金融機関よりも厳しく、
すぐに差押えをしてくるケースもあります。預金や売掛金が差し押
さえられたりすれば、途端に資金繰りが悪化し、それが引き金にな
って倒産を招きかねません。


例えば月末に500万円の手形決済を控えているところで、その数日
前に手形決済用に確保しておいた預金が差し押さえられたとした
ら・・・想像するだけでぞっとします。数日では他から調達するの
は難しいでしょうから、最悪の場合、手形は不渡りになるでしょう。


やはり、税金などはなるべく滞納しないに越したことはありません
し、どうしても難しいようならば、早めに相談して分納に切り替え
てもらいましょう。


借金の返済を止めることで出血を止め、その間に体の悪い部分を治
療し、根本的に体質を改善する。ここまでして初めて、会社は立ち
直るのです。


逆転社長塾では金融機関との交渉の仕方なども勉強していきます。


逆転社長塾で、一緒に会社を建て直していきましょう!

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